2025.12.08
一人親方のための案件獲得術【電気工事士が安定して仕事を得る方法3選】
「独立したけど、最初の仕事がなかなか見つからない…」
「営業が苦手で、どうやって案件を取ればいいのかわからない」
そんな一人親方の電気工事士に向けて、この記事では独立直後から安定して仕事を得るための具体的な方法を紹介します。
電材店・工務店とのつながり方、マッチングサイトの活用、初回取引で信頼を得るコツまで、実践的なステップで整理していきます。
CONTENTS
一人親方でも仕事を安定して得るには?
独立したばかりの一人親方が最初に直面するのが、「仕事が続かない」「案件が急に途切れる」という不安です。
電気工事業は季節や取引先の都合に左右されやすく、どんなに技術があっても“営業の仕組み”がなければ継続的に仕事を得るのは難しくなります。
ここでは、独立初期にありがちなつまずきと、安定して案件を受け続けるための考え方を整理します。
独立したてで仕事が途切れる原因は?
独立直後に仕事が不安定になる最大の理由は、「営業経路が一つしかない」ことです。元請けや知人からの紹介だけに頼ると、発注が減った瞬間に一気に仕事が途絶えてしまいます。
また、法人化したばかりや個人事業登録直後は、「信頼実績が少ない」「支払い条件で不利になる」「紹介が回ってこない」といった壁にも直面します。
つまり、最初の1年は“技術力”よりも“つながり”をどう増やすかが勝負です。電材店・ハウスメーカー・同業ネットワークなど、複数のルートから仕事を得る仕組みを作ることが、安定経営への第一歩になります。
一人親方が安定して案件を取るために必要な考え方
「つながりを広げる」と聞くと、営業回りや新規開拓を想像するかもしれません。しかし、独立初期の一人親方にとっては、 “現場で信頼を積み重ねること”が最も効果的な営業活動です。
元請けや協力会社は、営業トークよりも「対応の早さ」「ミスが少ない」「連絡が丁寧」といった実務面の信頼を重視します。一度その信用を得られれば、同じ会社や担当者からリピート依頼が入り、安定した案件につながっていきます。
その上で、
・現場で一緒になった他社の職人と名刺交換をしておく
・元請けの現場監督に「次の現場でも呼んでください」と丁寧に伝える
といった積み重ねを続けることが、次の仕事を呼び込みます。
一人親方の案件獲得ルート3選【電気工事業界】
前のセクションで述べたように、営業活動よりも“信頼関係の広げ方”が重要ですが、その第一歩となるのが「案件ルートの確保」です。
電気工事士として一人親方で活動する場合、案件の入口は大きく3つあります。
ルート1:電材店・卸業者経由の案件ルート
最も身近で、かつ安定した仕事につながりやすいのが「電材店・卸業者」経由の紹介です。
電材店は日常的に多くの工事業者と取引があり、「現場で人手が足りない」「急な依頼を頼みたい」といった情報が自然と集まる場所です。
仕入れ時には、名刺を渡すだけでなく、「どんな工事が得意か」「今後の受注余力があること」を軽く伝えておくのがポイントです。
とくに独立したての時期は「○○電材に出入りしている人」として覚えてもらうことが、最初の紹介につながります。
また、近年では地域電材店が職人ネットワークを持っているケースも増えており、LINEグループやチャットでの募集もあります。こうした「電材店コミュニティ」を活用すると、地元密着で継続的に案件を得やすくなります。
メリット: 地域密着の信頼関係が築きやすい/紹介率が高い
リスク: 価格交渉の余地が少ない/支払い条件が相手依存になることも
ルート2:ハウスメーカー・工務店との協力体制づくり
もう一つの有力ルートが、ハウスメーカー・リフォーム会社・地場工務店との協力体制づくりです。
多くの施工会社は繁忙期や地域ごとの現場増加に備えて、「協力業者登録制度」を設けています。
登録は無料で、書類審査や面談を経て「外注先」としてリスト化されるのが一般的です。特にリフォーム・住宅設備系の会社では、「単発依頼」から継続案件につながるケースが多く見られます。
最初のアプローチでは、「請け負える工事内容」「対応エリア」「平日・土日どちらも対応可能」といった具体的な情報を伝えましょう。現場での安全管理や身だしなみも信用の判断材料になるため、登録後の最初の案件が次のチャンスを呼びます。
メリット: 案件の安定供給が見込める/長期的な協力関係に発展しやすい
リスク: 契約条件(単価・支払いサイト)に注意が必要/登録までに時間がかかる場合あり
ルート3:オンライン×リアルで取引先との接点を増やす
最近は、SNSや施工実績サイトを活用して企業や職人同士のネットワークを広げるケースも増えています。
たとえば、InstagramやX(旧Twitter)では、施工写真や作業風景を発信することで、ハウスメーカーや工務店から直接問い合わせが来ることもあります。
「〇〇市 電気工事」「〇〇県 職人募集」といったハッシュタグ検索で、地域の施工会社を探すのも有効です。
また、リアルの場でも地元の商工会・異業種交流会・建設関連組合の集まりを通じて、仕事の相談を受けるケースがあります。SNSで発信しつつ、地域ネットワークの場にも顔を出すことで、オンラインとオフラインの両輪で安定受注につながりやすくなります。
メリット: 案件を全国・広域から探せる/支払い条件が明確/スキルや経験を評価されやすい
リスク: 人気エリアでは競争が激しい/単発案件に偏ることもある
初回取引を成功させるための3つのポイント
せっかく案件を獲得しても、「初回の現場対応」で印象を損ねてしまえば、次の依頼にはつながりません。ここでは、初回取引を成功させるための3つの実践ポイントを紹介します。
ポイント1:見積書・請求書の整備
信頼を得る第一歩は、「書類の整備」から始まります。特に初回取引では、見積書・請求書のフォーマットや金額記載の正確さが、相手に与える印象を大きく左右します。
たとえば、金額の端数をそろえる、単価や工数の根拠を明記する、日付や会社情報を入れる——これだけでも「きちんとしている人」という印象を与えられます。
また、初めての見積書作成では時間がかかることもあるため、あらかじめテンプレートを用意しておくと便利です。
こうした基本書類を整えておくことで、事務的な抜け漏れによるトラブルを防ぎ、請求までの流れもスムーズになります。
ポイント2:現場対応で信頼を得る行動
現場での対応は、紹介や次の受注に直結します。特に初回現場では、以下の3点を意識しましょう。
・開始・完了報告を即レスで行う
→ LINEやメールでも構わないので、完了報告をその日のうちに送る。
・服装・身だしなみを清潔に保つ
→ 作業服が汚れていないだけで、安心感を与えられる。
・相手の立場を意識した一言を添える
→ 「本日中に確認お願いします」「次回は早めに入ります」など、相手の段取りを尊重した声かけを意識。
こうした積み重ねが、「この人にまた頼みたい」という評価につながります。
ポイント3:“紹介される職人”になるためのセルフPRの工夫
一人親方にとって、最も強力な営業手段は「紹介」です。紹介を増やすためには、“次に紹介される前提”で仕事をする意識が欠かせません。
具体的には、以下のような工夫が効果的です。
・初回の完了報告に、施工写真を1〜2枚添える
・次の現場で必要なことを一言アドバイスする
・名刺やLINEのプロフィール欄に「対応可能エリア」「得意工種」を明記する
また、初回の挨拶時に「他の現場でもお困りのことがあればぜひ声をかけてください」と伝えるだけでも、次の紹介につながるケースがあります。
一人親方の案件獲得でよくある質問【電気工事士】
独立したての一人親方からよく寄せられる質問をまとめました。仕事の取り方や安定化のヒントを、現場での実例を交えながら紹介します。
Q1: 独立してすぐでも仕事は取れますか?
はい。最初の一歩としておすすめなのは「応援(ヘルプ)契約」や「副業・日単位の業務委託」です。多くの企業が繁忙期だけ人手を募集しており、スキルを示せば独立直後でも現場に入れるケースがあります。
以前勤めていた会社や取引先との関係を活かして「ピンチヒッター的に手伝う」といった形から始めるのも有効です。
Q2: 仕事が切れたときはどうすればいい?
案件が途切れたときは、「営業」よりも「発信」で存在を思い出してもらうことが大切です。
たとえば、過去に取引した企業や知り合いの職人へ「今週空いてます」と一言メッセージを送るだけでも、再依頼につながることがあります。SNSやLINEのオープンチャットなどに施工実績を載せておくと、新しいつながりが生まれやすくなるでしょう。
Q3:案件の単価が安いと感じたときはどうすればいい?
価格交渉が難しい業界ではありますが、「単価の根拠を伝える」ことで理解されるケースもあります。
たとえば、「交通費込みの金額なのか」「材料費は支給か持ち込みか」を整理し、見積書に明示するだけでも誤解を防げます。また、無理にすべての仕事を引き受けず、「信頼できる元請け」「支払い条件が明確な会社」に絞ることも長期的にはプラスになります。
“仕事を続ける”ために、次の一歩を踏み出そう
仕事を「取り続ける」「信頼され続ける」ためには、案件獲得だけでなく、採用・教育・経営の仕組み化が欠かせません。
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