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2025.10.24

中小電気工事会社の採用面接【失敗しない見極めポイントと質問例】

中小電気工事会社にとって、採用は会社の未来を左右する大きな決断です。

しかし、面接で「経験」や「熱意」だけを頼りに判断すると、早期離職や現場トラブルにつながるおそれがあります。

本記事では、厚生労働省の統計などを交えながら、面接で見極めたい3つの要素・失敗しやすいNG例・実際に使える質問例をわかりやすく解説していきます。

 

採用面接のポイントを押さえる前に、「そもそも電気業界でなぜここまで人材不足が深刻化しているのか」を理解しておくと、面接で確認すべき点や求職者に伝える内容を整理しやすくなります。業界全体の背景から把握したい方は、こちらのコラムもご覧ください。


▶ 電気業界の人材不足が深刻化…その原因と企業が取るべき対策とは?

中小電気工事会社こそ採用面接を大事にすべき理由

ここでは中小の電気工事会社と大企業の採用の考え方の違いや、採用市場データ、採用失敗によるコストを整理・解説します。

 

大企業との違い(人員余裕の有無)

大手企業は教育部門や複数の現場担当者が存在するため、採用で多少のミスマッチがあったとしても、入社後の育成・フォローで解消できるケースが少なくありません。

また、複数採用したうちの一人が早期退職した場合でも、一時的に他の社員がカバーすることも可能です。

一方、従業員10名規模の中小企業では、1人の早期離職=現場戦力の大幅減につながります。

採用時の見極めが甘ければ、現場稼働や顧客対応に深刻な影響を及ぼしかねません。

 

業界自体が売り手市場である

厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、2025年6月時点での電気工事従事者の有効求人倍率は3.81倍と、全産業平均の約1.22倍を大きく上回ります(※)。

これは求職者1人に対して「求職者1人に対して3社以上の求人がある」ということで、このような“売り手市場”の中で応募してきてくれた求職者を自社の戦力に加えるためには、面接で確実に適性を見極める力が不可欠です。

(※)出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(職業別) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59944.html

 

早期退職による損失は100万円以上!?

リクルート 就職みらい研究所『就職白書2020』(p.9-10)では、2019年度の新卒採用(2020年卒)1名あたりの平均採用コストは 93.6万円、中途採用の平均コストは 103.3万円 という調査結果が示されています(※)。

早期離職が起きた場合、100万円前後の採用コストはもちろん、入社後の教育投資コストまで失われてしまいます。こうしたリスクを未然に防ぐためには、やはり面接での見極め精度を高めることが求められます。

(※)出典:リクルート 就職みらい研究所『就職白書2020』 https://shushokumirai.recruit.co.jp/white_paper_article/20200611002/

 

採用面接でよくある失敗・NGパターンとは?

面接担当者の勘や印象だけに頼ると、早期離職や職場トラブルにつながるおそれがあります。

ここでは中小企業にありがちな失敗例を整理し、回避するための注意点を紹介します。

 

曖昧な評価基準で判断してしまう

面接での評価基準が定まっていないと、担当者ごとに判断がブレてしまい、結果として「印象」だけで採否を決めてしまうことがあります。

こうした場合、採用した理由を社内や応募者に説明できず、不信感を持たれたり、社内に混乱が生じる原因になりかねません。

たとえば、「3年かけてじっくり育てるつもり」で採用したにも関わらず、周囲が「半年で戦力化」を求めるようなケースです。

このような失敗を避けるには、事前に職務に必要なスキルや行動特性を整理し、評価シートやチェックリストを準備しておくことが重要です。

具体的には、「協調性」「安全意識」「学習意欲」など人物面を含めた評価項目を必ず設定し、終了後には記録を残して複数の担当者で共有すると、判断が安定し採用の精度が高まります。

 

「経験」だけで即採用を決めてしまう

現場経験が豊富でも、協調性や安全意識が欠ければ早期離職のリスクが高まります。過去の実績だけに目を奪われず、人物面を丁寧に確認しましょう。

 

「熱意」だけで採用してしまう

「やる気があります」という言葉だけで判断すると、実務の厳しさに耐えられず短期離職につながることもあります。熱意を評価する際は、具体的な行動や準備の有無まで掘り下げることが重要です。

 

中小電気工事会社の面接で見極めたい3つのポイント

面接では経験や資格を確認することも重要ですが、早期離職を防ぐためには長く働き続けられる素地を見抜くことも欠かせません。

具体的には、「人柄・安全意識・成長力」の3つの観点を押さえることで、早期離職のリスクを大きく減らせます。

 

①人柄と協調性をどう確認する?

中小規模の現場では、一人の人間性がチーム全体の雰囲気を左右します。協調性があるか、衝突をうまく回避できるかを事前に把握することが、職場環境の安定につながります。

「これまでにチームで協力して成果を出した経験」や「仕事で大切にしている価値観」を質問し、柔軟性や協働意識を探りましょう。

 

質問例

「アルバイトや部活などで、チームとして成果を出せた経験を教えてください。その中であなたはどんな役割を担いましたか?」

「メンバー同士の意見が食い違ったとき、どのように対応しましたか?」

 

②安全意識・責任感をどう見抜く?

「過去にヒヤリとした経験と、その後の行動」を尋ね、危険予知力や責任感を見極めることで、現場安全を守る人材かどうかが判断できます。

 

質問例

「これまで経験してきたアルバイト経験などの中で、身の危険を感じた経験はありますか? その時にどう対応したか、詳しく聞かせてください」

「体力的に厳しい作業を乗り越えた経験はありますか? どのような気持ちで乗り越えたか、教えてください」

 

③学習意欲と成長力を測る質問例

資格取得や新技術への学習意欲は、将来の戦力化を左右します。

「今後挑戦したい資格やスキル」を具体的に聞き、成長意欲や自ら学ぶ姿勢を確かめましょう。

学ぶ姿勢がある応募者は、社内教育制度や資格支援を活かして長く活躍できる可能性が高いです。

 

質問例

「今後、挑戦したい資格や学びたい技術はありますか?」

「その資格を取ったら、どんな仕事に活かしたいですか?」

「これまでに自分で勉強して身につけたスキルはありますか?」

 

よくある質問

面接を実施する中で、採用担当者が抱きやすい疑問をまとめました。面接準備や評価体制の改善にお役立てください。

Q. なぜ採用の失敗リスクが大きいのか?

A. 人員の少ない中小電気工事会社では、一人のミスが現場全体の安全・納期に直結するためです。

Q. 経験が少ない応募者でも採用して良い?

A. 学習意欲と安全意識が高ければ、資格支援制度で戦力化できます。経験よりも成長する意欲があるかどうかを重視しましょう。

Q. 採用基準のブレを防ぐ方法は?

A. 事前に作成した評価項目を「チェックリスト」化して、複数人で評価することが有効です。

Q. 逆質問で応募者の何がわかる?

A. 事前準備の度合いや主体性、現場理解の深さが測れます。

Q. チェックリストはどう作る?

A. 「人柄・安全意識・成長力」を軸に、具体的な質問と評価基準をExcel等で整理し、面接担当者に共有しましょう。

 

面接の質向上と併せて、応募数増加の取り組みを

ここまで中小電気工事会社における採用面接の重要性と具体的な面接方法について解説してきました。

しかし、どれだけ面接の質を高めたとしても、まずは応募がなければ採用にはつながりません。

こうした課題を解消するため、TEAM株式会社では、1社平均7.6応募という実績を持つ電気工事専門の求人サイト「電工ナビ」を展開しています。

▼電工ナビの活用事例について、詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご一読ください。

https://team-totalpartner.com/denko-navi/case/

 

電気工事士採用でよくある失敗事例集と対策法について、より詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご一読ください。

https://team-totalpartner.com/denko-navi/download-011/

【情報提供元】

TEAM株式会社

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